はじめに
近年、国内で広く利用されてきたECオープンソース「EC-CUBE」から、ECプラットフォーム「Shopify」へのシステム移行とリニューアルを検討・実施されるケースが増えています。
Shopifyは、機能拡張のしやすさに対して初期・月額コストが低く、その使いやすさとコストパフォーマンスの良さが人気で、多くのEC事業者に選ばれています。
システム移行を伴うECサイトのリニューアルでは、新旧システム間での仕様差やデータ構造の違いを考慮しながら、慎重に作業を進める必要があります。
特に、EC-CUBEで運用されていたECサイトは、独自カスタマイズやプラグインによる機能拡張を重ねていた場合も多いはずです。
同様の機能性や仕様をShopifyに落とし込みつつ、リニューアル後も過去のデータを引き続き活用できるようにするためには、適切な手順による事前準備が欠かせません。
本記事では、EC-CUBEで運用していたECサイトをShopifyでリニューアルする際に必要な作業や、商品・顧客・注文といった主要データの移行における注意点を、実務レベルの視点でわかりやすく解説します。
これから移行を検討している、あるいは既に移行作業に着手している皆様にとって、少しでも役立つ情報となれば幸いです。
EC-CUBEからShopifyへの移行を検討する背景
EC-CUBEは、オープンソース型という特徴ゆえの柔軟なカスタマイズ性を強みとして、国内で長く利用されてきました。
一方で、運用を続ける中で「カスタマイズの自由度が高い分セキュリティリスクを抱えやすい」「開発ベンダーへの委託や保守運用にかかるコストが大きい」「バージョンアップなどのアップデート対応が容易でない」といったような課題が顕在化しやすく、長年の運用を経て別のプラットフォームへの移行を検討する事業者様も少なくありません。
主要なECプラットフォームはいくつもありますが、中でもShopifyは、カナダ発で世界的にも広く利用されているのが特徴で、日本国内でも非常に高い人気を誇っています。
標準機能が充実している、アプリでの機能拡張が柔軟に行える、PCI準拠の安定したセキュリティ基盤など、多くのメリットを備えているのに加えて、月額利用料が比較的低いため、コストパフォーマンスの良さから多くの事業者様に選ばれています。
また、種類豊富な「Shopifyテーマ」の品質の高さも人気の理由の一つで、できる限り初期コストを抑えながらもデザイン性とUI/UXの優れたECサイトを構築したい、というニーズを満たしています。
Shopifyは、エンドユーザーにとっての利便性向上と、管理運用サイドの負荷軽減・効率化をどちらも叶えられる選択肢であるため、長年課題を抱えていてもなかなかリニューアルに踏み切れなかったEC事業者様が、「今こそは」と移行を決める後押しにもなっているはずです。
EC-CUBEとShopifyの比較ポイント
EC-CUBEからShopifyへの移行を検討中の事業者様向けに、各プラットフォームの比較ポイントを改めてまとめました。
| EC-CUBE | Shopify | |
|---|---|---|
| 提供形式 | オープンソース型 | クラウド型 |
| サーバー | 自社で手配・管理 | 不要(Shopifyによるホスティング) |
| セキュリティ | ・サイト構築時、カスタマイズ時の配慮が不可欠(脆弱性を抱えやすい) ・定期的なシステムアップデートが必要 | ・デフォルトでPCI準拠済み ・自社でのセキュリティ対応、システムアップデートは基本的に必要なし |
| システム保守 | ・自社で保守管理が必要(サーバー環境含む) ・専門性が求められる作業が多いため、社内に技術担当者がいない場合は開発ベンダーへの委託が必要 | ・サーバー、システムともに基本的に保守不要 ※稀に、大型アップデートに伴って管理者側での設定変更を求められる場合あり(半年〜数年単位) |
| 月額費用 | 無料 ※上記以外にかかる主な費用 ・独自ドメイン費用 ・サーバー費用 ・決済サービス利用費用(初期費用あり) | 通常プラン(3段階):約3,500円〜 Plus(最上位プラン):$2,300(約36万円) ※上記以外にかかる主な費用 ・有料アプリ利用費用(サブスクリプション制) ・独自ドメイン費用 ・サーバー費用 ・決済サービス利用費用(初期費用あり) |
| 初期費用 | 基本無料 ※デフォルトのデザインテンプレート利用の場合 ※有料プラグイン購入なしの場合 | 基本無料 ※無料デザインテーマ利用の場合 |
| デザイン | ・無料テンプレートあり(デフォルトテンプレートのみ) ・有料テンプレートあり:約2〜22万円程度 ・独自カスタマイズ可能(テンプレート言語:Twig) | ・無料テーマあり(2025年12月現在は24種類) ・有料テーマあり:$100〜500(約1.5〜7.8万円)程度 ・独自カスタマイズ可能(テンプレート言語:Liquid) |
| 機能カスタマイズ(拡張性) | ・有料/無料プラグインでの機能拡張が可能(独自プラグイン開発も可能) ・Symfony(PHPフレームワーク)を基盤とした自由度の高い独自カスタマイズ可能 | ・有料/無料アプリでの機能拡張が可能 ・カスタムアプリ開発による独自カスタマイズ可能(Shopify本体やAPI仕様の範囲内) ・標準機能内で「メタフィールド」「メタオブジェクト」による拡張利用が可能 ・通常プラン(Plus以外)では注文ページのカスタマイズがほとんどできない |
| マーケティング 機能 | ・標準機能ほぼなし ・無料/有料プラグインでの拡張可能 ・独自カスタマイズ可能 ※EC-CUBE公式プラグインで対応している追加機能の例 ・売上集計(期間別、商品別、年代別での集計レポート化) ・メルマガ機能(HTML/CSSでテンプレート作成) ・クーポン機能 | ・標準機能が豊富 ・無料/有料アプリでの拡張可能 ・独自カスタマイズ不可(カスタムアプリを作成すれば可能な場合あり) ※標準機能の例 ・ストア分析(アクセス解析、商品別売上、コンバージョン率等のさまざまな項目での自動データ集計とレポート分析機能) ・カゴ落ちメール ・ディスカウント(特定の条件で割引自動適用、クーポンコード発行などマルチに活用可能) ※Shopify公式アプリで対応している追加機能の例 ・メルマガ機能(「Shopify メール」ノーコードでテンプレート作成可能) ・マーケティングオートメーション機能(「Shopify Flow」注文後数日後にフォローメール、自動で顧客にタグ付けなどさまざまな作業を自動化) |
| 将来性 | ・国内でのEC要件に特化しているが、ガラパゴス化の懸念あり ・数年単位での大型アップデートもあり得るが、都度自社での対応が求められるため、対応が鈍化するリスクあり | ・グローバル標準での最新トレンド対応に特化 ・細かい機能改善や追加機能のアップデートが数ヶ月単位で自動反映(自社での対応必要なし) ・2〜3年単位での大型アップデートに伴う管理者対応が稀に必要(過去にはデザインテーマの仕様改善、解析タグの精度改善に伴う仕様変更などあり) |
EC-CUBEとShopifyの各メリット・デメリット
前述の比較ポイントを踏まえて、EC-CUBEとShopifyそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。
EC-CUBEのメリット・デメリット
メリット
- オープンソース型でカスタマイズの自由度が高く、独自仕様や特殊な運用でもシステムに落とし込みやすい
- ECサイト上のすべてのコンテンツのデザインや機能を細部までカスタマイズできる
- サーバースペックや環境要件を自社に合わせた仕様で運用できる
デメリット
- サーバーの手配と管理、セキュリティ対応を自社で行う必要がある
- 脆弱性対応やバージョンアップ作業の工数が重く、運用コストが大きい
- カスタマイズが進むほど保守運用の難易度とコストが増大しやすい
- 開発ベンダーに依存しやすく、仕様の把握や保守作業が属人化しやすい
Shopifyのメリット・デメリット
メリット
- クラウド型のため、自社でのサーバー管理やセキュリティ対応、バージョンアップ対応が基本的に不要
- 標準機能が充実しており、月額コストも低いのでコストパフォーマンスが良い
- デザインテーマの品質が高く、デザイン性やUI/UXの優れたECサイトを短期間で構築できる
- アプリによる機能追加や、デザインカスタマイズが手軽に行える
- 決済、外部システム連携、マルチチャネル連携など、最新トレンドのEC要件に対応しやすい
デメリット
- 一部ページや機能のカスタマイズに制限があるなど、独自性の高い要件に対応できないことがある
- 基本コストが低くても、アプリ依存が増えると月額コストが嵩みやすい
- 海外発のプラットフォームのため、日本国内で一般的なECサイト仕様との差異を埋める必要がある(姓名順が逆、姓名カナの入力欄がない、マイページからメールアドレスを変更できないなど)
上記を踏まえ、EC-CUBEからShopifyに移行する際の主な理由として、
- セキュリティ対応に懸念があるので、リスクを抱えづらい環境に移行したい
- 開発ベンダー依存が強い状況から脱して、日頃の運用の内製化や業務効率化を進めたい
- 最新の機能やUI/UXを備えたECサイトへ刷新したい
このように考えるEC事業者様が多いのではないでしょうか。
次の項では、実際にEC-CUBEからShopifyへの移行を進める際に、どのような手順や準備が必要になるのかを解説していきます。
EC-CUBEからShopifyへの移行費用と期間の目安
続いて、EC-CUBEからShopifyに移行する際の、費用と所要期間の目安について解説します。
費用については、リニューアル後のプラットフォーム自体の利用にかかるランニングコスト等は含まず、あくまで移行プロジェクトの実施にかかる費用感の相場としてご紹介します。
| 費用相場 | 所要期間の目安(平均) | |
|---|---|---|
| 自社で対応する場合 | 基本無料 ※かかる費用の例 ・データ移行アプリ:数千〜数万円(月額×作業期間) ・Shopifyテーマ購入費用:数万円 | 4〜8ヶ月程度 ※サイトリニューアル経験者やShopify構築経験者が担当すれば比較的スムーズに進行しやすいです。 |
| 制作会社に依頼する場合 | ・フルリニューアル(デザインリニューアル/データ移行)…概算200〜500万円程度 ・デザイン移行/データ移行…概算100〜300万円程度 ・デザイン移行のみ…概算50〜100万円程度 ・データ移行のみ…概算20〜80万円程度 | 2〜6ヶ月程度(依頼範囲による) |
EC-CUBEからShopifyへの移行作業においては、デザイン構築(テーマカスタマイズ)やデータ移行の作業など、アプリ等も活用してShopify管理画面から行える部分が多いので、自社ですべて対応することも不可能ではありません。
ただ、リニューアル時の段取りや注意事項などに知見がある経験者が担当しないとスムーズな進行が難しかったり、そもそもShopifyを扱うのが初めての場合は仕様理解に手間取ることが多かったりするので、できれば制作会社に委託することをお勧めします。
一旦は自社で対応しようとプロジェクトを進めたものの、専門知識がないと難しい作業が多く、後から巻き取ってもらうような形で制作会社に任せるケースも少なくないのですが、全体的な進行が遅れ気味になったり、中途半端に自社で作業を担当したことによる引き継ぎ不足から、予期せぬトラブルを生んだりする可能性もあります。
制作会社への委託を検討する際は、できる限りコストを抑えたいと考える事業者様が多いでしょう。
デザインも刷新してフルリニューアルを行うような場合、ECサイトの立ち上げ当初にも行なったような設計段階に立ち返って進める必要も出てくるため、プロジェクト全体が長期化してコストも大きくなることが多いです。
ただ、逆にデザインは今のまま引き継げればいい、デザイン実装はテーマを購入して自社で対応するなど、制作会社への依頼範囲を限定すると、それだけ委託にかかるコストも抑えることができます。
まずは、委託しないといけない作業、コスト感によっては自社でも対応できる作業などを要望としてまとめた上で、制作会社に具体的に相談してみることをお勧めします。
データ移行を希望する場合も、商品データ移行は自社で対応して顧客・注文データ移行のみ委託する、注文データが多すぎるので直近1年分に絞って移行する、などの細かい要件次第で、見積もりを下げられることが多いです。
EC-CUBEからShopifyへの移行手順
Shopifyでリニューアルサイトをオープンする前に最低限必要となる作業を、段階ごとに分けて紹介していきます。
STEP1:事前準備
実作業に取り掛かる前の準備として重要なのは、移行元と移行先のシステムの仕様差を踏まえて、リニューアルサイトに実装する機能や移行するデータなどの要件をできる限り定めておくことです。
また、できるだけ早めに取り掛かっておいたほうがいいことの一つとして、外部サービスの諸手続きや申し込み関連が挙げられます。特に、決済サービスは、審査に数週間〜数ヶ月かかったり、新規申し込みではなくてもプラットフォームの変更に伴う諸手続きを求められたりするので、想定外の時間を要することがある点に注意が必要です。
まずは、サービス元に問い合わせるなどして、今後どのような段取りが発生するか、改めて確認しておくことをお勧めします。
STEP2:Shopifyストア構築
事前の要件定義に基づいて、実際にShopifyストアの構築作業を進めていきます。
大まかに分類するなら、「初期設定」「商品登録」「デザイン構築」「アプリ実装」の4種類の作業が必要になることが多いでしょう。分類ごとの具体的な作業内容は下記の通りです。
初期設定
- 基本設定
-
ストア基本情報、支払い情報(利用料金の支払い方法)、口座情報(売上の入金先)
- 決済設定
-
Shopify Payments(公式決済)の利用設定、外部決済サービスの初期設定(別途申し込み)、その他の決済方法の利用設定(銀行振込、代金引換)
- 配送設定
-
配送元・在庫場所の住所(ロケーション)設定、配送方法の設定
- 通知設定
-
ストアからの通知全般のメールアドレス設定、管理者宛・お客様宛の通知メールのテンプレート設定
- その他の設定
-
言語設定、お客様アカウントの仕様設定、管理者ユーザー登録など
商品登録(作業時の注意点は別項で解説)
1件ずつ手動登録、またはCSV形式での一括登録が可能です。EC-CUBEからエクスポートできる商品データを活用したい場合は、Shopifyへの一括登録フォーマットに合わせて加工したCSVデータを用意して、インポート作業を行います。商品ページのデザイン設定は、ストア全体のデザイン構築作業と並行して実施します。
デザイン構築
- テーマ設定
-
Shopify Theme Storeから選んでインストールしたテーマのプレビュー、カスタマイズ、公開を行います。
- ページ設定
-
トップページ、商品一覧・詳細ページ、カート・注文ページ、ポリシーページ(利用規約、特商法、プライバシーポリシー等)以外に必要なものがあれば、下層ページを作成します。
- ブログ記事作成
-
ブログ記事の分類設定(例:新着情報、スタッフブログなど)と、各記事の作成を行います。
アプリ実装
Shopifyでは、「アプリ」による機能拡張が可能です。
Shopify App Storeからお好みのアプリを選定、インストールすることで、標準にない機能を追加・拡張できます。例えば、下記のような機能はアプリを導入することで実装可能です。
- 定期販売
- メルマガ機能
- ポイント制度
- 会員ランク制度
- 絞り込み検索機能
- 商品レビュー機能
また、各種サービスの導入設定を専用アプリで行う場合もあります。
例えば、「Googleアナリティクス」「Google Merchant Center」などの解析・広告関連の設定のために「Google & YouTube」を導入したり、Instagramとの連携のために「Facebook & Instagram」を導入したりすることがあります。
EC-CUBEで運用されてきたECサイトは、その拡張性を生かしてさまざまな独自カスタマイズを施していたり、プラグインで機能追加していた場合も多いと思います。
Shopifyの標準機能でまかなえない部分は、同じようにアプリによる機能追加を検討したり、開発ベンダーに依頼してカスタマイズを施してもらったりする必要があります。
デザイン調整などはテーマカスタマイズ、それ以外の機能追加はカスタムアプリ開発などで対応できるケースが多いですが、Shopifyの仕様上難しい内容もあったり、カスタマイズ内容によって費用感やスケジュール感が大きく変動します。
他社のアプリでも対応できない要件があったり、独自性の高いカスタマイズが必要な場合は一度、具体的な内容を添えて開発ベンダーに相談してみましょう。
STEP3:データ移行(任意)
リニューアル後でも引き続きお客様にご利用いただくためには、顧客データ・注文データなどの移行が不可欠です。EC-CUBEの顧客リストや注文履歴を引き継ぐには、STEP2のストア構築作業と並行しながら、データ移行作業を実施します。
上記データを引き継がずにリニューアルした場合は、会員登録が再度必要になるほか、お客様が以前の情報でログインしようとしてもできない、過去の登録情報や注文履歴が確認できないなど、せっかく再訪問いただいたお客様にとって不親切で、混乱を招いてしまう状態になります。
リニューアルに伴って依頼する諸手続きの手間が多ければ多いほど、お客様にとってのハードルも高くなるので、なかなか対応してもらえなかったり、このタイミングで逆に解約されてしまったりする可能性もあります。
引き続きご利用いただくためには、お客様へのご負担をできる限り少なくすることが重要です。
顧客データは、商品登録と同じように1件ずつ手動登録、またはCSV形式での一括登録が可能です。
EC-CUBEからエクスポートできる顧客データを活用して一括登録できますが、パスワードの引き継ぎはできませんので、こちらの再設定のみお客様に依頼する必要があります。詳しい内容や注意点については別項で解説します。
注文データは、顧客データとは異なり、Shopifyの標準機能では移行できません。アプリを活用すればCSV一括登録が可能ですが、有料プランを利用する場合は別途費用がかかることと、アプリ自体の仕様や操作性に慣れていない場合は少々難易度が高い作業となるため、注意が必要です。
作業全体を通して、データ移行の工程は、EC-CUBEとShopifyの仕様差を考慮した、専門性の高い対応が求められます。注意事項も多く、予期せぬトラブルを引き起こしやすい作業なので、データ移行を安全に進めるための具体的なポイントや注意点については、次の項でも詳しく紹介します。
なお、自社での対応が難しい場合は、データ移行作業に対応できる制作会社に委託する方法もあります。依頼の有無にかかわらず、移行したいデータや細かい要望を添えて早めに見積もり依頼をしておくと、「やっぱり自社で対応できない」となった場合の選択肢としても把握しておけるのでおすすめです。

STEP4:運用テスト
ストア構築が一通り完了したら、実運用を想定したテストと、最終調整を入念に行います。この段階で確認すべき部分は、「フロントサイト」および「バックヤード」の2つに大きく分けられます。
フロントサイトの確認では、サイト全体のデザインや、会員登録〜注文までの流れなど、お客様が利用するすべての機能や表示内容を入念に確認します。
バックヤードの確認では、注文や出荷処理の流れ、お問い合わせへの対応フローといった、管理者側が利用する機能等を一通り確認しておく必要があります。
双方の、一連の処理の流れを何度も試しておいて、あらゆるケースを想定してテストすることが重要です。不明点があれば事前にクリアにしておいて、運用開始後に混乱を生まないように十分に備えておきます。
STEP5:公開準備
一通りの運用テストを終えて、実装面に問題がないことを確認できたら、いよいよ本番公開のための準備や段取りの確認を進めていきます。
リニューアルの場合、旧サイトから新サイトへの運用を切り替えるタイミングや、注文・出荷処理の段取りを入念に確認しておく必要があり、多くの場合は本番公開に併せて「メンテナンス期間」の設定が必要になります。
一般的なメンテナンス期間とは、旧サイトと新サイトの稼働をどちらも停止しておく期間であり、特にドメインの引き継ぎやデータ移行を伴うリニューアルの場合は欠かせません。
ドメインの引き継ぎを行う際、多くの場合はDNS設定を伴う作業が必要になり、DNS浸透期間(新しい設定情報が世界中に広まって反映されるまでの期間)には最大72時間を要すると言われています。
DNS浸透期間はサイト接続自体が不安定になるため、ユーザーがECサイトを利用できない状態にしておく必要があります。アクセスされても常にメンテナンス画面が表示されるようにしておいて、リニューアルに向けての準備中であることや、オープン日時の目安、緊急時のお問い合わせ先などを掲示しておきましょう。
なお、ドメイン引き継ぎにあたっての設定変更には、契約しているサーバーやドメインのサービス元での作業が必要になる場合がほとんどのため、このあたりの必要情報が揃っているかどうかも事前に確認しておくことをお勧めします。
また、顧客や注文データの移行を実施する場合にも、本番データ(旧サイトを停止する直前までの完全なデータ)を移行する作業が発生することから、メンテナンス期間が必要になります。
作業の流れとしては、旧サイト停止→メンテナンス期間(この間に本番データを抽出・加工して新サイトに取り込み)→新サイト公開 といったような段取りになります。
前述した、ドメイン切り替えに伴うDNS浸透期間を考慮して、メンテナンス期間は最低3〜4日間程度設けることが多いのですが、本番データ移行に必要な作業時間によっては、もう少し長い期間を設定することもあります。
他にも、リニューアルに伴うSEO対策や、解析ツール・広告媒体関係の引き継ぎ事項も公開前のタイミングで改めて見直しておく必要があります。
どちらにおいても「今までに蓄積したデータや評価を失わないように移行すること」が何より重要であり、必要な対応ができていないまま運用を開始してしまうと、手遅れとなって後戻りが効かないこともしばしばあるため注意が必要です。
特に、SEO対策については、漠然と不安を抱える事業者様も多いはずですので、別項で詳しく解説します。
解析ツール・広告媒体関係は、以前も旧サイトで実施したような導入作業(タグの設置等)を改めて新サイトにも行わなければいけないことが多いので、引き続き利用するツールや媒体、そのために必要な導入手順を改めて公開前に確認しておきましょう。
STEP6:本番公開
一通りの準備やテストが終わったら、数日のメンテナンス期間を経て、いよいよ本番公開です。
顧客データの移行を実施した場合は、それぞれのお客様にパスワードの再設定を依頼する必要があります。Shopifyでは「アカウント有効化」と呼ばれる手続きで、パスワードの再設定を行っていただくまでは、お客様が今まで通りマイページにログインしたり、過去の登録情報を活用して注文したりすることができません。
こちらのお手続きをお客様に依頼するためには、所定のフォーマットのメールを一斉送信する必要があるのですが、このタイミングに併せてサイトリニューアルのご案内メールをお送りするケースが多いです。メールを確認できていないお客様の混乱を避けるため、サイト上のお知らせやログイン・会員登録ページといった箇所にも、改めてリニューアルのお知らせを掲示しておくのが望ましいでしょう。
実際にお客様が訪問、ご利用されるようになったあとは、事前に想定した通りの運用ができているかどうかを改めて確認しましょう。本運用を開始して特に問題がなければ、晴れてリニューアル完了となります。
EC-CUBEからShopifyへのデータ移行のポイントと注意点
ここからは、商品登録や、顧客データや注文データの移行を行う際の、具体的な作業のポイントや注意点を挙げて解説していきます。
データ移行に共通するのは、EC-CUBEの管理画面上でエクスポートできるデータを活用して、Shopifyにインポートできる形式に加工したデータ(CSV)を流し込んで一括登録する、という作業です。
移行するデータの種類によって、気をつけるべきポイントが異なりますので、今回は「商品データ」「顧客データ」「注文データ」について順番に紹介します。
商品データ
システム間の仕様差と各項目の対応関係に注意
商品データに登録できる内容は、EC-CUBEとShopifyの間で、「項目の種類」「項目名」や各項目の概念などが大きく異なるため、仕様差に配慮しながら移行作業を行う必要があります。
移行時に注意が必要な項目の例としては、下記の通りです。
| 商品規格 (バリエーション) | EC-CUBEでの「商品規格」がShopifyでの「バリエーション(オプション)」に当たる ※設定できる内容や管理方法が大きく異なります。 |
|---|---|
| 販売制限数 | EC-CUBEにあってShopifyにない |
| 発送日目安 | EC-CUBEにあってShopifyにない |
| 商品カテゴリー | EC-CUBEでのカテゴリ分類をShopifyにそのまま引き継ぐことはできない ※Shopifyにある「商品カテゴリー」は、Shopifyが定めた既存のカテゴリーに当てはまるものがあれば設定できますが、独自のカテゴリーは設定できません。 ※Shopifyで商品のカテゴリ分けを行うには「コレクション」機能を活用するのが一般的です。 |
なお、Shopifyには、標準機能で「メタフィールド」という項目の拡張機能が備わっていて、独自項目やデータを自由に追加していくことができます。
EC-CUBEの商品情報を移行する際にも、このメタフィールド機能を最大限活用することで、項目間の仕様差を埋めたり、今まで以上に管理しやすいデータ構造に改善してあげることが可能です。
商品のカテゴリ分けは「コレクション」機能で代用
EC-CUBEでの「商品カテゴリ」および「カテゴリ管理」をShopifyに移行する場合、主に「コレクション」という機能を使うことになり、今までの管理方法とは少々概念が変わります。
EC-CUBEの商品カテゴリは、親子関係をもつ構造でカテゴリ作成と分類ができるようになっていましたが、Shopifyのコレクションには親子関係を作ることができません。
とはいえ、カテゴリの分け方や、デザイン上でのカテゴリメニューの見せ方を工夫することで、今までよりもさらに、お客様が目的の商品を探しやすい構造に改善することが可能です。
特に、Shopifyのコレクション機能において便利なのは、「スマートコレクション」という、特定の条件に一致する商品を自動でリストアップしてくれる機能です。
例えば、「商品名に『Tシャツ』と含む」「『メンズ』というタグが付いている」などのさまざまな条件を設定しておくことができて、コレクションへの商品追加は自動で行なってくれるので、コレクションをいちいち更新する手間が省けます。
商品の識別子「ハンドル」
EC-CUBEでの商品管理において、ひとつひとつの商品を区別するための識別子は、主に「商品ID」が使われていました。商品ページのURLは、下記のような形式になっていて、URL末尾の数字が商品IDになっています。
https://example.com/products/detail/999
一方、Shopifyでは、商品を一意に区別するための識別子のことを「ハンドル」と呼びます。
EC-CUBEと同じように、商品ページのURLが、このハンドルを用いた形式になっています。
https://example.com/products/999
EC-CUBEの商品情報をShopifyに移行登録する際、「商品ID = ハンドル」になるように登録してあげると、商品ページのURL構造にも大きな変更がなく、管理がしやすいのでおすすめです。
ただ、EC-CUBEでは、標準仕様のままだと自動で採番される商品IDをURLに使うしかなかったため、場合によっては「どの商品ページを見ているのかわかりづらいので、商品コードを使うURLに変えたい」といったケースもあるかと思います。
Shopifyのハンドルは独自で設定できる(英数字とハイフンのみ利用可能)ので、ショップ側で独自に管理している商品コードを設定することもできます。
https://example.com/products/t-shirt001
いずれにせよ、商品ページのURLが今までのものから変わるので、SEOへの影響を最小限に抑えるために、リダイレクト設定を漏れなく実施してあげることが重要です。
SEO対策におけるリダイレクト対応については、別項でも詳しく解説します。
顧客データ
Shopifyでの顧客アカウントの運用方法は2種類
Shopifyには、顧客アカウントの運用方法として「お客様アカウント」と「従来のお客様アカウント」という2種類の機能があります。(2025年11月現在)
デフォルトでは「お客様アカウント」という新仕様になっていますが、この状態ではEC-CUBEの顧客情報をうまく移行できません。
「お客様アカウント」は、複数のショップを跨いで使えるような、次世代的なアカウント管理方法になっています。これ自体は画期的な機能ではありますが、今のところはユーザーにとって馴染みがない仕様なので、構造自体がわかりにくく、かえって使いづらいと感じる方が多いはずです。
そのため、EC-CUBEの仕様に近いマイページ機能を引き続き提供するには、「従来のお客様アカウント」機能を使う必要があります。(CSV登録で顧客情報を移行する前に、あらかじめShopifyストアの設定変更をしておきます。)
マイページの標準機能が限定的
Shopifyの顧客情報に標準で用意されている項目は、「氏名」「メールアドレス」「電話番号」「住所」といった、ごく一般的なものだけなので、例えば「生年月日」「性別」のような項目はカスタマイズで追加する必要があります。
「メタフィールド」という標準機能を使うと、管理用に独自項目を増やせますが、この情報を顧客が会員登録の際に追加したり、後日マイページから編集できるようにするには、外部アプリの導入が必要となります。
また、EC-CUBEではマイページからメールアドレスの変更ができる仕様でしたが、Shopifyの場合は標準仕様でこれが難しく、メールアドレスを変更したい旨を管理者に連絡して、その都度管理画面から変更してもらう必要があります。
これも外部アプリを導入することで解決できますが、アプリの利用には毎月のランニングコストが数千円〜数万円程度かかるため、費用対効果を踏まえて初期導入は見送るケースもあります。
顧客数が多いストアや、商材の性質上リピーターが多いストアでは特に、ユーザビリティの向上や運用効率化のために、導入を前向きに検討されることをお勧めします。
パスワードは引き継ぎできない(再設定が必要)
EC-CUBEで利用していたパスワードはそのまま引き継ぎできないため、顧客に再設定を依頼する必要があります。
移行した顧客のアカウントは、厳密には「仮登録」のような状態になっているので、顧客自身でパスワードの再設定を行うまでは無効化されています。
無効状態のアカウントには、「アカウントの招待を送信する」という機能を使ってパスワードの設定依頼を送ることができて、パスワードの再設定を行うと「アカウント有効化」された状態になります。
Shopifyに顧客データを移行する際に必要な手順は下記の通りです。
- 1.アカウント仮登録
-
パスワード以外の顧客情報を含む、顧客データ(アカウント情報)を移行登録します。
- 2.アカウント招待
-
リニューアルサイト公開時に、アカウント招待(パスワードの再設定を依頼するメール)を一斉送信する。
※標準機能では招待を1件ずつしか送信できないため、一括送信するにはアプリを利用する必要があります。 - 3.アカウント有効化
-
顧客は、アカウント招待メールに記載された専用リンクから、パスワードの再設定を行うことができます。手続き完了後から会員ログインが可能となります。
これによって顧客は再度会員ログインできるようになり、以降は注文時の基本情報入力を省略できるようになります。ただ、決済情報(登録クレジットカード等)の引き継ぎはできません。
また、マイページから過去の注文履歴も確認できるようにしたい場合は、別途手順で注文データの移行作業が必要になります。
注文データ
注文履歴の引き継ぎはアプリで別途対応する必要あり
Shopifyでは、標準機能で商品データのCSV一括登録、顧客データのCSV一括登録が可能ですが、同じように注文データ(過去の注文履歴)を一括登録、移行できるような機能はありません。
ただ、外部アプリを使うと可能ではあるため、注文履歴を引き継ぎたい場合は「Matrixify」というアプリを使うのが一般的です。
「Matrixify」は、Shopifyで扱うさまざまなデータのCSV一括更新ができるアプリです。標準機能では更新できないような範囲のデータを操作できて汎用性が高く、注文データに限らずいろいろな場面の作業効率化に役立つため、Shopifyストアの運営者は知っておいて損はありません。
このアプリには無料プランもありますが、一度に流し込みできるデータの件数が10件前後とかなり少ないため、リニューアル時の移行作業では有料プランの登録が必要になります。
費用は月額$20〜(3,000円強)で、利用する期間だけ有料プランを登録して、本格的な利用が終わった後は無料プランに戻せば問題ありません。
注文データを一括登録する際の手順ですが、EC-CUBEからエクスポートした注文履歴にあるデータ項目を「Matrixify」で登録できる形式に変換し、変換後のCSVデータを流し込む作業を繰り返すイメージになります。
前述したアプリ自体の利用方法は、そこまで難しいものではないのですが、日本語非対応(アプリ内の表記はすべて英語等)であることと、操作に慣れていない場合は少々コツがいるので、自力で対応する際は注意が必要です。
また、データ項目の変換規則を考えたり、実際に変換したりする作業も、EC-CUBEとShopifyの仕様差を考慮しながら慎重に行う必要があります。
注文データは特に項目数が多く、商品データや顧客データとの関連もあって作業が複雑になりがちなので、特に難易度が高いと言われています。
社内リソースで対応が難しい場合は、データ移行作業を代行する業者に委託することも可能です。
定期注文は標準機能ではない
Shopifyで定期注文ができるようにするには、これにも専用のアプリの導入が必要になります。
定期注文アプリは何種類も存在しますが、それぞれ費用や機能性が異なるので、無料の試用期間なども活用しながら、合うものを選んで導入する必要があります。
現在は、Shopify公式が提供する定期アプリ「Shopify Subscriptions」など、基本無料で利用できるものもあります。
過去の定期注文データを移行したい場合も注意が必要で、「継続状態での定期注文の引き継ぎ(顧客側での対応不要)」は基本的にできません。
アプリの仕様によっては、注文商品や頻度、お届け先といった定期注文の基本データのみ引き継げる場合がありますが、いずれも「決済情報の引き継ぎ」ができないため、お客様には支払い方法の再登録などを依頼する必要がある点に注意が必要です。
再手続きをお願いしたタイミングがきっかけとなって、定期解約されるお客様が少なからずいらっしゃるので、できれば何の対応も求めずにリニューアルを済ませたいと考える事業者様は多いのではないでしょうか。
残念ながら、Shopifyへの移行においては避けられない対応となりますので、クーポン発行や限定特典など、別の形でお客様にメリットを提供できるようなキャンペーン施策を検討されることをお勧めします。
移行で失敗しないために:SEO対策のポイント
URL変更とリダイレクト対応
サイトリニューアルにおいては、今まで蓄積したSEO評価を失わないようにするための対策も欠かせません。まず頭に入れておく必要があることとしては、特にECプラットフォームの移行を伴うリニューアルの場合、システム側の仕様によってやむを得ずURL変更が生じる場合が多いことと、URL変更が生じるものは必ずリダイレクト対応を行うべき、ということです。
独自ドメインを引き継いで使用する場合、トップページのURLはリニューアル前後で変わらず「https://example.com」のまま移行できることがほとんどですが、システム側がデフォルトで用意している動的ページ(商品詳細・一覧、カート、ログイン、マイページ等)や、独自ページのURL形式など、下層ページ全般は一通りURL変更が生じるケースが多いです
例えば、EC-CUBEからShopifyへの移行においては、下記のような対応関係でURL変更が生じます。
| ページ区分 | EC-CUBE | Shopify |
|---|---|---|
| 商品詳細ページ | https://example.com/products/detail/999 | https://example.com/products/999 |
| 商品一覧ページ (すべての商品) | https://example.com/products/list | https://example.com/collections/all |
| 商品カテゴリページ | https://example.com/products/list?category_id=99 | https://example.com/collections/99 |
| カート | https://example.com/cart | https://example.com/cart ※変更なし |
| 会員登録 | https://example.com/entry | https://example.com/account/register |
| ログイン | https://example.com/mypage/login | https://example.com/account/login |
| マイページ | https://example.com/mypage | https://example.com/account |
| 独自ページ | https://example.com/user_data/[独自ページの識別コード] ※カスタマイズによるURL変更もあり(「user_data」なし、サブディレクトリありなど) | https://example.com/pages/[独自ページの識別コード] |
| プライバシーポリシー | https://example.com/help/privacy | https://example.com/help/policies/privacy-policy |
URL変更が生じるものは、できる限りリダイレクト対応を行うようにしましょう。
検索結果にインデックスされているページは、URL変更が生じたのにも関わらずそのまま放置してしまうと、いわゆる「404エラー」の状態になってしまっていて、存在しないページとみなされて検索結果から削除されてしまうことがあります。こうなってしまうと、大抵の場合は過去のSEO評価もリセットされてしまうので、せっかく検索結果上位に表示されていたページだとしても、また一から評価を育て直す必要があって、元の表示順に近づけるのには多くの時間がかかる、あるいは一向に戻らない可能性があります。
肝心のリダイレクト対応の方法ですが、Shopifyには「URLリダイレクト」という機能が標準で備わっていて、URL一対一のリダイレクト設定(301リダイレクト)をシンプルな操作性で登録することができます。
CSV登録にも対応しているため、「リダイレクト元URL」と「リダイレクト先URL」の対応関係を整理したCSVデータを準備すれば、一括登録が可能です。
なお、リダイレクト対応は、SEO評価を引き継ぐという点でもちろん重要ですが、検索結果から訪れるお客様や、よく利用するページをブックマークしているようなお客様が、リニューアル後のページに迷わず辿り着けるようにするためにも必要不可欠です。
これが正しく対応できていないと、せっかくのお客様との接点を失ってしまいかねないので、本番公開の前後には、それぞれのURLにアクセスして正しくリダイレクトするかどうかの動作確認も改めて実施しておきましょう。
「Google Search Console」でのサイトマップ送信
リダイレクト対応を一通り終えた後は、URL変更も併せて、サイトがリニューアルしたことを改めて検索エンジンに伝えることも有効です。
リニューアルサイトの公開後、「Google Search Console(Googleサーチコンソール)」というツールで「サイトマップ送信」を行うと、サイト全体のページ構成などを認識し、最新の内容で検索インデックスしてもらえるように働きかけることができます。
ここでのサイトマップとは、よくあるサイト全体の目次のようなコンテンツのことではなく、SEO対策を目的として設置する専用データのことを指します。検索エンジンが認識しやすい「XML形式」で用意するのが一般的で、主要なCMS(コンテンツ管理システム…例えばWordPressなど)やECプラットフォームでは自動生成されるようになっていることも少なくありません
Shopifyでも、XMLサイトマップは自動生成されていて、サイトの公開後は下記のURLでアクセスできる状態になっています。
https://example.com/sitemap.xml
このURLを、Googleサーチコンソールの管理画面から「インデックス作成>サイトマップ」という機能で登録すれば、サイトマップ送信が行えます。
この作業を実施しない場合は、自然にクロールされるのを待つ形になりますが、時には数週間〜数ヶ月程度も時間が掛かったり、いくら待ってもなかなか反映されない、あるいは意図にそぐわない形でインデックスされたりする可能性があるので、リニューアル公開すぐのタイミングで必ず実施しましょう。
もし、今までGoogleサーチコンソールを導入していなかった場合は、この機会に新規導入するところから行ってみてください。
検索結果に関わるさまざまなデータが集計できるツールであり、意図しない内容が検索結果に出るのを修正依頼したりすることもできるので、SEO対策を行う上では、Googleとの唯一のコミュニケーションツールといっても過言ではありません。
特に、サイトリニューアル後のしばらくの期間は、検索結果が不安定になりやすいので、数週間〜数ヶ月間はエラー通知やデータの変動を注視するようにしておくことをお勧めします。
最後に
EC-CUBEからShopifyへのリニューアルでは、両システムの違いを理解しつつShopifyの強みを活かすことで、より運用しやすく、ユーザーにとっても快適なECサイトをつくることができます。
商品データの再整理や顧客データの引き継ぎなど、少々手間のかかる工程もありますが、一つひとつの作業を丁寧に進めていけば、移行後のメリットを大きく感じられるはずです。
本記事が、皆様のECサイトのリニューアル成功に向けて、少しでもお力になれれば幸いです。

